レーザーによるタトゥー(刺青・入れ墨)除去

レーザー治療は、除去したいタトゥー(刺青・入れ墨)にレーザーを照射し、高熱作用で染料を燃焼させて除去する方法です。メスを使わないので傷痕が残らず、術後の回復も早いのが特徴です。タトゥー(刺青・入れ墨)の濃さや深さによりますが、除去するまでに数回の照射を行います。時間はかかっても、傷跡を残さず治療したい方やできるだけ術後の痛みや腫れがない方法をご希望の方に適しています。薄く小さいものは1回の照射で除去できることもあります。

色素が非常に深く入っている場合、レーザー治療では完全に除去することができません。色素がどのくらい深くまで達しているか施術前に判断するのは困難なため、レーザー治療では完全除去できない可能性があることをご了承の上での治療となります。

切除法によるタトゥー(刺青・入れ墨)除去

切除術とはタトゥー(刺青・入れ墨)の入った皮膚を切り取り周囲の皮膚を縫い合わせる方法で、確実に除去することができます。レーザーに反応しない色や、色素が皮膚の奥深くまで入っている場合は、レーザーで治療するよりも切除法の方が早く確実に治療できます。皮膚は細長い紡錘形やS字状に切除して縫合します。できるだけ無駄な皮膚を切り取らないように、また傷が目立たなくなるよう、切除デザインを決定します。

比較的細長いものや狭い範囲ものは1回で全て切除しますが、範囲の広いものや皮膚にゆとりがない部位の場合は、2回以上の分割切除で除去します。分割切除の場合、治療の間隔は6ヶ月が目安です。

削皮法によるタトゥー(刺青・入れ墨)除去

削皮法は、タトゥー(刺青・入れ墨)を含んだ皮膚の表面を一部削り取る方法です。広範囲のものや、レーザーに反応しにくい色のタトゥー(刺青・入れ墨)に対応できます。傷跡は火傷跡やアザのように残るため、タトゥー(刺青・入れ墨)を「他の傷跡」に置き換える治療とお考えいただくとよいでしょう。1回の手術で治療を終わらせたい方、皮膚移植をご希望されない方にも選択される方法です。

皮膚移植法によるタトゥー(刺青・入れ墨)除去

タトゥー(刺青・入れ墨)のある皮膚を除去し、傷跡が目立たないお尻や太ももの皮膚を採ってきて移植する方法です。主にやけどの治療に用いられる手技で、広範囲のタトゥー(刺青・入れ墨)や、レーザーに反応しにくい色の場合に適しています。除去をお急ぎで、分割切除を受ける時間的余裕がない場合にも有効です。

確実にタトゥー(刺青・入れ墨)を除去できますが、移植元、移植先双方に傷跡が残ります。また、移植した箇所はやけど跡のような感じになり、周囲の皮膚と質感の違いがみられます。